サックスを買取してもらう際に、やはり一番気になるのは買取価格ですよね。サックスは、アルトサックス、テナーサックスなどさまざまな種類がありますが、それぞれで価格の相場も異なってきます。ここでは、各サックスの相場をご紹介しましょう。
サックス買取の価格相場
サックス買取の価格相場は以下のとおりです。
〇サックス買取の相場表
サックスの種類 |
販売価格 |
買取価格相場 |
アルトサックス |
30,000~1,500,000円 |
5,000~600,000円 |
テナーサックス |
50,000~2,000,000円 |
10,000~800,000円 |
ソプラノサックス |
100,000~1,500,000円 |
20,000~400,000円 |
バリトンサックス |
200,000~2,000,000円 |
20,000~700,000円 |
サックスの定番ともいえるのがアルトサックスで、初心者向けのものからプロ仕様のものまで幅広く種類があるため、価格もピンキリです。安いものだと5,000円程度ですが、人気メーカーのものなら買取価格は500,000円以上にもなります。
テナーサックスはアルトサックスと大きく相場価格の差はありませんが、人気モデルになると一気に値段が跳ね上がります。たとえば、YanagisawaのT-WO37PGPは、販売価格が1,770,000円、買取価格は良品なら約800,000円と、かなりの高額モデルです。
ソプラノサックスやバリトンサックスは、初心者向けのモデルでも販売価格は100,000円以上のものも多いです。その分、最低買取価格はアルトサックスやテナーサックスよりやや高い傾向にあります。
モデル別買取相場一覧
サックスのメーカー・モデル別買取相場一覧です。自身の持っているサックスがあるかチェックしてみてください。
アルトサックスの買取相場
メーカー |
商品名(型番) |
相場価格 |
セルマー(SELMER) |
Super Action 80 フランスの人気楽器メーカーであるセルマー社の「Super Action 80」は、1981〜85年に発売されたモデルです。SA80は後に「シリーズⅡ」が発売されたため、「シリーズⅠ」の通称で親しまれています。またこのモデルの登場により、1947~53年製造の「Super Action」は「S.B.A(スーパー・バランスド・アクション)」と呼ばれるようになりました。販売期間はわずか4年でしたが、U字管まで丁寧に施された美しい彫刻と、特徴的な音色・音程・音色を持つことから、現在も高い人気を誇ります。 |
270,000円 |
セルマー(SELMER) |
Super Action 80 SerieⅡ(Jubilee 含む) セルマーの「Super Action 80 SerieⅡ」は通称「シリーズⅡ」と呼ばれ、1986年から製造されている現行モデルです。30年以上の製造期間の中で何度かマイナーチェンジを行ったため、初期のモデルと2010年以降のJubilieモデルとではその特性は大きく異なります。吹き込むことで音の深みが増し厚みのある音色を特徴とする初期モデルに対し、Jubilieモデルは吹きやすさと音の輪郭の明瞭さが特徴です。個性を求める方には初期モデル、安定性を重視する方にはJubilieモデルがおすすめです。 |
284,000円 |
セルマー(SELMER) |
SerieⅢ(Jubilee 含む) セルマー社の「Serie Ⅲ」は1990年代後半に誕生した現行モデルです。名称から「80年代のSuper Action」を意味していた部分がなくなりましたが「Super Action 80 SerieⅡ」の後継モデルで、アルトサックスは1999年に発表されました。
シリーズⅡと比べ、メカニズムや管材の材質が変更され、軽量化も行われています。セルマー社の他のモデルや、他社の楽器と比較しても設計精度が高く、その性質はフラジオ域の演奏にも及びます。音程が正確で安定性の高い楽器をお探しの方におすすめです。 |
301,000円 |
セルマー(SELMER) |
Axos |
166,000円 |
セルマー(SELMER) |
Mark Ⅵ 1954〜74年に製造された「Mark Ⅵ」は、セルマー社を世界的なサックスメーカーに押し上げたとされるモデルです。また、同社のアルト及びテナーサックスのメカニズムは、Mark Ⅵにおいて完成形に達したとされています。
Mark Ⅵの製造は長期にわたり、その間何度かマイナーチェンジが行われました。このため製造時期によって異なる特徴があります。製造時期確認の際にポイントとなるのが、一本一本に刻印されているシリアルナンバーです。中でもシリアルナンバー5万~20万番台は、パリで製造された部品をアメリカで組み立てたモデルで、日本では特に「アメリカン・セルマー」、もしくは「アメセル」という略称で知られています。
「アメセル」は、使用されている部品や基本設計はフランスのセルマー・パリで製造されたものと同一ですが、組み立てや塗装のアプローチが異なります。ジャズやポップスを演奏するのに最適な楽器造りを目指したとされており、実用性と音抜けの良さ、色気のある音色などが高く評価されています。
ちなみに、フランスからアメリカにわざわざ部品を輸出して組み立てたのは、関税対策が目的でした。1950年代に始まった「アメセル」の製造はしかし、その後のセルマー本社の経営難によりアメリカ工場の閉鎖とともに終了しました。楽器への高い評価と希少性も相俟って、「アメセル」の中古市場における取引価格は、他のモデルとは倍近くの価格差があります。
50年以上前のモデルですが、「アメセル」をはじめとしたMark Ⅵは中古楽器市場で高い人気を誇ります。サックスは、使い込むことで音程の調整が進み、音に深みが増す楽器です。このため、最適な状態でバランスよく吹き込まれたものは、単なる中古品以上の魅力があるのです。そして優れた中古品はヴィンテージ品となります。Mark Ⅵは「ヴィンテージサックス」の代名詞と言われるサックスなのです。 |
400,000円 |
セルマー(SELMER) |
Reference(36及び54) 2003年に発表された現行モデルです。Referenceシリーズは、先にテナーのモデルが発表されたあと、アルトが追加されました。アルトのReferenceは54の刻印が施されており、MarkⅥをベースに開発されています。仕上げは2種類あり、アンティークゴールドラッカー仕様、及び彫刻無しのアンティークブラッシュドサテンの2パターンが流通しています。
現在発売されているセルマー社のモデルの中で唯一タンポにプラスチック・ブースターを採用しています。この点は音色や音の鳴り方の違いとして表れています。クリアで太く耳に心地よい音が特徴で、また演奏感もスムーズです。現行モデルですが、中古市場においても高い人気を誇る機種モデルです。 |
292,000円 |
ヤマハ(YAMAHA) |
YAS-24 YAMAHAは日本有数の楽器メーカーとして知られていますが、YAMAHA製のサックスも世界的な人気を誇ります。特に「吹きやすさ」と「バリエーションの多さ」については、他のメーカーに優るとも劣らぬ評価を得ています。
「YAS-24」は2002年頃に廃盤となったスチューデントモデルです。現行モデルのYAS-380に相当し、明瞭で澄んだ音色が特徴です。息が入りやすく、初心者にもすすめやすいモデルとして人気があります。なお、YAS-24にはマイナーチェンジモデルとなるYAS-24Ⅱがあります。特にキィガード部分の形状に違いがあり、Ⅱの方が簡略化されたデザインとなっています。廃盤モデルということで、中古市場における流通はあまり多くはないようです。 |
39,800円 |
ヤマハ(YAMAHA) |
YAS-275 YAS-275はすでに廃盤となっていますが、価格を抑えたスタンダードモデルとして高い評価を得ています。現行のスタンダードモデルはYAS-280など3機種がありますが、それらの先行モデルに相当する機種で、扱いやすく明るい音色が楽しめます。
エントリーモデルではありますが、サックス入門者はもちろん、ブランクのある方が改めてはじめたいと考えたときにおすすめの楽器とされます。中古での買取価格は5万円前後が相場です。新品の同価格帯ではYAMAHA以外では中国など海外製が主流となります。それらと比較すると、YAMAHA製は楽器の耐久性や音のバランスの安定性、修理などのメンテナンスが可能であることなどから、中古市場においても高く評価されています。 |
52,700円 |
ヤマハ(YAMAHA) |
YAS-34 YAMAHAが得意とするスチューデントモデルで、1992~2002年まで製造されていました。現行のYAS-380とYAS-480の中間にあたると考えていいでしょう。途中でマイナーチェンジが行われており、初代のYAS-24は1994年まで、1994年以降はYAS-34Ⅱとなっています。
二つのモデルの一番の違いはキイガードで、YAS-34Ⅱはキーガード部分が分離しています。YAMAHAのサックスにおける特長である音質の明るさや音程の正確さは、このモデルにも発揮されています。吹きやすさや操作性の良さという点からも初心者にすすめやすい楽器です。また、廃盤モデルということもあり、ブランクのある経験者が再びはじめる際に同じ品番の中古品を求めることも多いようです。 |
50,500円 |
ヤマハ(YAMAHA) |
YAS-475 2002年~2011年に製造されていたモデルです。現行モデルではYAS-480にあたり、スタンダードモデルとして人気がありました。軽量でありながら耐久性に優れた設計で、再設計が施されてクオリティが向上したネック、キイの操作性など、発売当初の技術がふんだんに盛り込まれたモデルです。
また、キイガードには調節可能なネジ式ストッパーが採用されていて、プロ仕様モデルと同様の外観も備えています。新品での販売価格20万円以下の楽器の中ではかなり優れた音質を持っています。製造終了から10年未満ということもあり、中古での流通はあまり多くはありません。なお、本モデルはネックのカスタマイズが可能ですが、買取店によって査定時に反映させるかどうかは変わります。事前に確認しておきましょう。 |
74,400円 |
ヤマハ(YAMAHA) |
YAS-875 YAS-875は、ヤマハ独自の音質を追求したモデルです。1988年の発売以来、YAMAHAのフラッグシップモデルの一つとしてその存在感を発揮しており、2015年にモデルチェンジをしています。
YAMAHAのカスタムモデルには、カスタムZとカスタムEX、そしてこのカスタム875の3種類があります。3つの中でも音質が最も重いと言われているのがYAS-875です。しっかりとした抵抗感があり、安定性の高い音色が特徴です。このため、特にクラシック演奏に適しているとされており、また価格的には中・上級者向けの楽器となっています。なお、買取査定においては、製造年が2015年の前か後かで差が生じる可能性があります。 |
246,700円 |
ヤマハ(YAMAHA) |
YAS-62 YAS-62は、中学や高校で吹奏楽をはじめる初心者はもちろん、一般アマチュアの演奏家にも人気のYAMAHAの定番モデルのひとつです。
YAMAHAにおけるサックス製造は1967年からスタートしました。1972年には世界的なサックス奏者・指導者である元インディアナ大学教授ユージン・ルソー氏を技術顧問に招聘しました。同氏の指揮下で初代の拡充モデルである「Professional」シリーズを開発・改良したものとして1978年に発売されたのがYAS-62です。当初から演奏しやすさ・演奏の心地よさを追求したYAS-24は、プロアマ問わず多くの演奏家から高い評価を得てきました。2013年にリニューアルが行われ、以後の現行モデルには、新機開発されたYAS-62専用のネックや、しなやかなキイアクションを実現する他面のために硬質ニードルスプリングが採用されるなど、YAMAHAが蓄積してきた技術の数々が取り入れられています。
1978年発売から2013年のリニューアルを含め、YAS-62はおよそ4回のモデルチェンジが行われています。それぞれの年代ごとに追求された音質は個性となっていて、中古市場における評価は安定しています。
例えば、初代モデルはストレートに音が鳴りすぎて掠れが生じるほどですが、それがジャズ演奏家から根強い支持を得ることに繋がっているようです。 |
119,300円 |
ヤマハ(YAMAHA) |
YAS-82Z 2002年に登場し、発売当初から現代ジャスの演奏に最適な銘器として高い評価を得ているモデルです。商品名の末尾に掲げられたZは「JAZZ」のZを表し、国内外のジャズ・サックスプレイヤーが愛用していることでも知られています。2013年にリニューアルされ、YAMAHAならではのキィの操作性や安定した音程バランスを活かしながら、より自由度の高い演奏性能を持つモデルとなっています。
ジャズサウンドを意識した設計ですが、重心が低めで息が入りやすく土台もしっかりしているため、ジャンルにこだわらず、またプロアマ問わずおすすめできる楽器です。スタンダードなゴールデンラッカーをはじめとする仕上げのバリエーションが多い点も特徴となっています。 |
218,400円 |
ヤマハ(YAMAHA) |
YAS-280 2012年11月発売の現行モデルです。YAMAHA公式HPに「サクソフォンをはじめる人にとって、大切な基本を重視した」とあるとおり、サックス初心者のためのモデルです。音の出しやすさや演奏時の姿勢に配慮した設計と、操作性の高いキイのレイアウトが特徴とされています。
YAMAHAが蓄積してきたサクソフォン製造のノウハウと最新のテクノロジーを詰め込み、熟練した職人の技によって組み立てられたモデルで、メンテナンス性にも優れています。はじめてサックスに触れる人が最初に選ぶ一本に相応しい楽器として、専門家などから高い評価を得ています。YAS-280は、中古楽器市場では比較的低い価格帯での扱いが多いモデルです。生産数が多い現行モデルという点もあり、中古市場での買取相場は販売価格の半額以下です。一方で「入門者の一本目」という確かな評価があるため、中古品であっても一定の需要があります。つまり相場が安定しているということになりますが、そういったモデルの買取査定では、楽器のコンディションが大きく影響します。
特にYAS-280のように取扱数が多いものは、メンテナンスが良いものが標準と考えましょう。日頃からの手入れが大切なのはもちろんですが、査定前にひととおりチェックし、楽器の状態を確認しておくことをおすすめします。 |
34,000円 |
ヤナギサワ(YANAGISAWA) |
A-50 1980年代に発売された、YANAGISAWAのスチューデントモデルであり、ベストセラーでもあります。プロや専門家が認める初心者向けのビギナーモデルとして定評があり、吹きやすく明るく軽い音色は、ポップスやフュージョン音楽などによく合います。
YANAGISAWAは正式名称を「柳澤管楽器株式会社」といい、1893年(明治29年)創業の会社です。創業当初は軍楽隊の楽器の修理などを請け負っていましたが、第二次世界大戦後の1951年(昭和26年)からサクソフォンの製造をはじめました。やがて世界的なサクスフォンメーカーとして評価されるようになり、セルマー、YAMAHAと並ぶサクソフォンの世界3大メーカーの1つに数えられています。
実は1990年代まで、YANAGISAWAのサクスフォンは、流通ルートによって同一モデルであっても違う品番が使われていました。同社のサクスフォンは、日本国内ではプリマ楽器と全音楽譜出版によって販売されていたのですが、プリマ楽器では2桁、全音では3桁の品番を用いていたのです。つまり、A-50はプリマ楽器での品番であり、全音のA-500と同一モデルということになります。なお、A-5という品番のモデルも存在しますが、こちらはプロモデルであり、A-50/A-500とはコンセプトが全く違う別の楽器です。 |
73,000円 |
ヤナギサワ(YANAGISAWA) |
A-900 YANAGISAWAが1989~1998年に製造していたスタンダードモデルです。YANAGISAWAらしい明るい音色と伸びのよい吹奏感を体感できる楽器です。A-900にはより吹きやすさを追求したマイナーチェンジモデルであるA-900μという品番も存在します(製造は1990~98年)。現行モデルであるWOの二世代前に該当するもので、すでに製造終了しています。
中古市場では、YANAGISAWAのサクソフォンは高い人気がある一方で希少性も高いため、常に品薄状態となっています。特にこのスタンダードモデルについては、初心者向けというより中・上級者にとって魅力のある楽器です。買取を強化している店舗もあり、状態がよければ相場よりも高値での査定も期待できます。 |
98,300円 |
ヤナギサワ(YANAGISAWA) |
A-901 1998~2002年に製造されていた楽器で、現行モデルであるWOシリーズの1世代前に該当します。同じ期間に901と902、991,992が作られていますが、901及び991はブラス(真鍮)で、902及び992はブロンズブラス製となっています。また、901にはマイナーチェンジモデルである901Ⅱが存在します。
ブラス製ボディにゴールドラッカー仕上げが施されたA-901は、YANAGISAWAのスダンダードモデルです。軽快で明るい音色が心地よく響き、楽器を演奏することの楽しさを教えてくれます。中古市場でYANAGISAWAのアルトサックスは常に品薄状態ですので、買取価格が大きく崩れることはありません。 |
119,600円 |
ヤナギサワ(YANAGISAWA) |
A-902 YANAGISAWAのアルトサックスで、1998~2002年までの期間に製造されています。ブロンズブラス製のモデルで、管体の素材にこだわるYANAGISAWAならではの一本となっています。
A-902及びテナーサックスのT-902は、YANAGISAWAが初めてブロンズブラスを採用したモデルで、芯が詰まった、よく遠鳴りのする音が特徴です。また、最初は強い抵抗がありますが、吹き込まれることで熟れていきます。
新品では息が吹きにくい感じが強いのですが、使いこなされることで吹き込みにくさが解消されるので、その点が中古ならではの魅力となります。このため買取査定では、多少のキズがあってもよく吹き込まれた楽器ならば問題なしとされることもあります。 |
145,400円 |
ヤナギサワ(YANAGISAWA) |
A-990 1998~2002年に製造されたモデルです。品番が99ではじまるものは99シリーズと呼ばれ、同時期の90シリーズの上位機種となります。90シリーズがビギナー向けのスタンダードモデルであるのに対し、99シリーズは上級者向けのモデルとしてヘビーモデルとされています。また、A-900と同じく、使いやすさを追求したマイナーチェンジモデルのA-990μがあります。
YANAGISAWAは、1979年に「エリモナ」を発表し、同社のサックスメーカーとしての世界的な人気と評価を確立させました。99シリーズは、そのエリモナモデルの一つであるエリモナ880を継承したモデルです。明るさや軽さを残しつつも深みのある音色は、ジャズの演奏にも適した楽器です。中古市場での人気も高く、常に品薄の状態となっています。 |
170,500円 |
ヤナギサワ(YANAGISAWA) |
A-991 A–991はA–901の上位機種で、現行モデルではA–WO10に相当します。製造期間は1998~2002年で、管体素材にはサックスとして一般的なイエローブラスを使用しています。柔らかな響きと遠鳴りする音質が特徴的です。
なお、別モデルとして銀メッキ仕上げのA-991SP、金メッキ仕上げのA-991GPがあります。上位機種である99シリーズは、サムレストやサムフックは金属製となっています。
YANAGISAWAのサクスフォンは、すべて東京都板橋区にある本社工場で製造を行っています。すべて国産になりますが、生産規模は限られます。加えて99シリーズは販売終了モデルなので、流通量は多くはありません。一方で大変人気のあるメーカーですので、多少状態に使用感があっても高い査定評価が期待できます。 |
197,000円 |
ヤナギサワ(YANAGISAWA) |
A-992 1998年に世界で初めて発表されたブロンズブラスモデルのサクスフォンです。同時に発表されたA-902の上位機種になります。2002年で製造終了しているモデルで、流通は中古市場のみです。
ブロンズブラスは銅の割合がブラスよりも高いため、加工はより難しいとされています。管材に使用すると、柔らかい音色と包容力のある響きを持つ楽器となります。A-992は、演奏者の負担を軽減する操作性の高さと音程の安定感が高く評価されている楽器。YANAGISAWAの当時の技術が細部にまで活かされた上級モデルならではと言えるでしょう。
販売期間が短かったこともあり、中古市場での取扱も限られているため、買取価格も比較的高めとなっています。 |
218,000円 |
ヤナギサワ(YANAGISAWA) |
A-9930 ネックと胴部分(2番管)に銀を使用したシルバーソニックモデルです。1992~1999年に製造されていましたが、現在は廃盤となっています。なお、YANAGISAWAのサックス販売を手掛ける全音楽譜出版が創業80周年を迎えた記念として、2011年に15本のみ製造された「YANAGISAWA A-9930 BSB/Z Limited」という限定モデルもあります。
一部に銀を用いたこの楽器は、YANAGISAWAの他のサクソフォンよりもさらに深みを増した音色を持っています。一方でベル部分はブラス製となっているため、適度な柔らかさとあたたかみのある響きも感じられます。銀を使用していることもあり、中古であっても価格は比較的高いのですが、他のモデルにはない音や響きが独特の魅力をもたらしています。 |
259,000円 |
ヤナギサワ(YANAGISAWA) |
A-9937 1999年に発表されたモデルです。先行モデルであるA-9930はネックと胴の部分のみが銀製でしたが、このA-9937は総管体銀製、つまり全部が銀製のシリバーソニックモデルとなります。また、2002年にはピンクゴールドメッキ仕上げのA-9937PGPが登場しています。
銀は柔らかさのある金属ですので、実際には銅を配合したものが使われていますが、真鍮やブロンズよりも加工の難しい素材です。透明感がある、遠くまで届くような通りのよい響きのある音色が特徴となっています。
ピンクゴールドメッキ仕上げが施されているA-9937GPは、A-9937よりも管体の厚みがわずかに増したことで、力強さと華やかさが加わった音色になっています。いずれも流通量は少なく、中古市場でも人気の高い楽器です。 |
451,000円 |
ヤナギサワ(YANAGISAWA) |
A-WO1 2014年から発売されたアルトサックスの現行モデルであるWOシリーズの中の一つで、ブラス製の本体にラッカー仕上げが施されています。なお、シルバー仕上げのWO01SPというモデルもありますが、現在受注は行われていません。
楽器のモデルや品番は、初心者向けと上級者向けにカテゴライズされることが一般的です。しかし、このWOシリーズは、楽器の特性や音色を基準に選べるように考えて作られています。ライトモデルとしてWO1及びWO2の2種、ヘヴィーモデルとしてWO10/WO20/WO30の3種、合計5種のラインナップの中で、A-WO1はもっとも軽い吹奏感が特徴となっています。
軽く明るい音色は、プロアマ問わず、ジャズやポップスを好んで演奏する人におすすめ。現行モデルのため買取価格は販売価格の半値以下ですが、中古市場でも人気のある楽器です。 |
98,400円 |
ヤナギサワ(YANAGISAWA) |
A-WO2 WO2は2017年に製造を開始したWOシリーズのライトモデルです。同モデルには他にブラス製のWO1がありますが、WO2はブロンズブラス製のボディにラッカー仕上げが施されています。
YANAGISAWAが世界で初めて作り上げたブロンズブラス製のサクスフォンA-992の技術と特徴を受け継いだモデル。軽やかな吹奏感がある反面、芯の詰まった音色としっとりとした艶のある響きを持っています。
また、演奏者のことを考え抜かれた設計とパーツ選びで、ビギナーのみならず上級者にもおすすめできる一本です。
現行モデルですが、国内外を問わず人気があるため生産数が追いつかず、新品であっても納品待ちで、中古市場においても品薄状態です。 |
162,300円 |
ヤナギサワ(YANAGISAWA) |
A-WO37 2017年に発表されたWOシリーズの中でも、最上位機種に位置付けられているモデルがA-WO37です。A-9937と同じく、総管体銀製のボディにクリアラッカーによる仕上げが施されています。なお、金メッキ仕上げのA-WO37GP、ピンクゴールドメッキ仕上げのA-WO37PGPがあります。
WOシリーズのヘヴィーモデルは、太さの中にも響きある音色と、重量感のある吹奏感を特徴としています。名前は「ヘヴィータイプ」ですが、重苦しいというわけではなく、特に管体素材に銀を採用したA-WO37は、深みのある豊かな音と力強さをさらに引き出すよう設計されています。
絶妙な抵抗感と色艶のある音色が特徴のこのモデルは、個性的な楽器を求める上級者向けといえます。中古市場に出ることは極めて少なく、高額買取の対象になっている品番の一つです。 |
357,500円 |
アンティグワ(antigua) |
MKII ZZ |
31,300円 |
アンティグワ(antigua) |
GL |
17,500円 |
アンティグワ(antigua) |
GP TONE |
42,900円 |
アンティグワ(antigua) |
High F# |
33,500円 |
イオ(io) |
AS-1065 |
46,900円 |
ビュッフェ・クランポン |
BC8401 |
30,500円 |
ビュッフェ・クランポン |
PRISTIGE |
224,500円 |
ビュッフェ・クランポン |
S1 |
242,600円 |
カイルベルト |
MKX |
81,500円 |
カイルベルト |
SX90 |
142,100円 |
テナーサックスの買取相場
メーカー |
商品名(型番) |
相場価格 |
セルマー(SELMER) |
Super Action 80(Jubilee 含む) セルマー社の「Super Aciton 80」は、かつて製造していた「Super Aciton」を80年代に復活させたモデルです。製造期間は1981~85年のわずか4年と短く、当時はほぼ全ての工程がハンドメイドだったこともあり、生産本数も極めて限られています。
1980年まで製作されていた「Mark Ⅶ」というモデルの後継機種であり、シリーズⅠ特有の音程や音色、調整を持つことから、古いモデルながら根強い人気を誇ります。他のモデルと比べて中古市場に出るのは極めてまれであり、十分な状態確認が必要です。 |
367,500円 |
セルマー(SELMER) |
Super Action 80 SerieⅡ(Jubilee 含む) セルマー社を代表する現行モデルの一つで、「シリーズⅡ」もしくは「Serie(セリエ) Ⅱ」の通称で呼ばれています。
製造直後はシリーズⅠとほぼ同じでしたが、その後は複数回のモデルチェンジが行われてきました。特に、セルマー社が創業125周年を記念したJublieモデルの登場により、それ以前のものはJubilie前モデルとして区別されています。Jubilieモデルは正確な音程と安定した音質が特徴で、現在の音楽シーンの要望に応じた機種と言われています。
また、Jubilie前モデルも、製造年が新しくなるほど吹きやすくなっています。シリーズⅡは世界でも人気が高く、後継機種である「Serie Ⅲ」が登場した後も、引き続き製造されています。 |
390,000円 |
セルマー(SELMER) |
Super Action 80 SerieⅢ 「Serie Ⅲ」はセルマー社の現行モデルの一つで、「Super Action 80 Serie Ⅱ」の後継機種となります。
従来機種の長所を残しつつ現代の製造技術を数多く取り入れた設計で、部品数の簡素化や軽量化など、シリーズⅡからの改良も施されています。セルマー社が誇る優れた音質と操作性を兼ね備えたモデルであり、テナーサックスは、1997年から製造が開始されました。
なお、シリーズⅡと同様に、シリーズⅢも2010年以降はJubilieモデルに変更されています。細やかな表現が可能で、低音域の響きのよさと音色の豊かさを特徴とするシリーズⅢは、クラシックやジャズなど幅広いジャンルの演奏に適しています。 |
400,300円 |
セルマー(SELMER) |
Reference(36及び54) |
400,600円 |
セルマー(SELMER) |
NEW-YORK ELKHART LONDON |
516,500円 |
ヤマハ(YAMAHA) |
YTS-24 テナーサックスはアルトサックよりも低い音域であり、ブラスバンドではトロンボーンやユーフォニアムと同じ音域を担当します。また、ジャズの世界でもテナーサックスを愛用するプレイヤーは数多く存在します。YAMAHAのテナーサックスは、音程の正確さと演奏性能の高さから世界的な信頼を得ており、YTS-24も発売当時から人気を博していました。すでに生産を終えているモデルで、現行のYTS-380の2世代前に相当します。
しっかり作り込まれた細工は、純日本製らしい手仕事を感じさせます。YAMAHAは近年、低価格帯については海外生産を行っていますが、YTS-24は間違いなく国産の楽器になります。なお、この機種のマイナーモデルチェンジ品であるYTS-24Ⅱという機種もあります。 |
50,000円 |
ヤマハ(YAMAHA) |
YTS-34 スタンダードモデルであるYTS-34、及びそのマイナーチェンジモデルとなるYTS-34Ⅱ。テナーサックス初心者が最初に買う1本として、YTS-24とともにおすすめのモデルです。すでに生産終了しているモデルであり、現行ではYTS-480に相当します。
製造期間は1994~2002年ごろまでで、YAMAHAとしては比較的生産期間が短いモデルです。この価格帯の他の製品と比較して、音の安定感とバランスに優れているので、初心者の一本目として、あるいは練習用としておすすめの楽器となっています。
テナーサックス初心者のための楽器ということ、また廃盤モデルということもあり、中古での買取相場は安定しています。 |
59,300円 |
ヤマハ(YAMAHA) |
YTS-62 YTS-62は、アルトサックスYAS-62と同時に開発されたテナーサックスになります。初代モデルは1978年に発表され、当時の世界的サックスプレイヤーで指導者でもあったユージン・ルソー氏がその開発に携わっています。発表後およそ4回のモデルチェンジが行われ、現在は2013年にリニューアルされたものが最新モデルとなります。
YAMAHAらしい明るい音と吹きやすさを兼ね備えた楽器です。逆に言えば「面白みに欠ける」と捉える向きもあるかもしれませんが、他の楽器の音色とも調和しやすく、ジャンルを問わずに対応出来る強みがあります。
2013年以降の最新モデルでは、アルトサックスと同様、62専用ネックと硬質ニードルスプリングを搭載しています。
また、低音キイ部分に新機構を採用した設計が新たに行われ、低音部から高音部まで全音域でムラのないスムースな吹奏感と音色を実現しています。これらの技術により、最新モデルはより一層の心地よい吹奏感と抵抗感を持ち合わせた楽器となりました。
YTS-62はYAMAHAを代表するモデルであり、ピッチの正確さ、多様なジャンルに応える演奏性能を備えています。モデルチェンジによる違いはありますが、これらの特性はどの製造年度でも一貫しています。中古市場でも信頼性の高いモデルですので、製造年度に関わらず一定の買取価格が期待できるモデルです。 |
160,700円 |
ヤマハ(YAMAHA) |
YTS-82Z YTS-82Zは2002年に発表されたモデルで、同時に発表されたEXモデルとともに「Custom」シリーズとして位置付けられています。様々なジャンルの音楽表現に対応すべく設計されており、プレイヤーの思いのままの音楽を創造し、音を奏でることを楽しめる楽器を目指して開発されました。全音域でムラのない安定感を発揮し、多彩な音色と心地よい吹奏感をもたらしてくれるとして評価の高いモデルです。
2013年にリニューアルが行われていますが、他のモデルのように「Ⅱ」などの番号は加えられていません。アルトサックスの同型モデルと同じくバリエーションが複数あり、仕上げによる音質の変化など、プレイヤーの好みを反映した選択肢が用意されています。 |
307,600円 |
ヤマハ(YAMAHA) |
YTS-875 YAMAHAのフラッグシップモデルであり最上位モデルであるYAS-875は、1988年に発表されたモデルです。ヤマハ独自の音質を追求したカスタムサックスで、重厚な音色とストレスのない演奏感を実現するメカニズムを搭載しました。
現在のモデルは2013年にリニューアルされたもので、倍音を多く含む緻密な音質により、豊かな音色と遠達性を実現しています。また、カスタムネックTV1、独自のボールジョイントを採用したオクターブキイなど、数々の独自技術が詰め込まれています。
仕上げのバリエーションとして、ゴールドラッカー、金メッキ、銀メッキの3種があります。また、YTS-875からさらにモデルチェンジを行った上位機種「YTS-875EX」も存在します。 |
333,000円 |
ヤナギサワ(YANAGISAWA) |
T-50/T-500 T-50はYANAGISAWAのスタンダードモデルで、1970~80年代を中心に販売されていました。管体はブラス製で、初心者向けとして開発・設計されました。現在のYANAGISAWAの特徴である素材の多様性が発揮される前のものであり、様々な意味で過渡期に製作されていたモデルとなります。
YANAGISAWAのサクスフォン製造の歴史は1954年のテナーサックスT-3から始まります。当初は海外、特にアメリカのオールド・サックスを一つの理想として製作していましたが、1980年に発表されたエリモナモデルから独自色が現れてきます。
T-50はエリモナ以前の、現在のスタイルが確立する前の製品ですが、当時のYANAGISAWAらしさを持つ楽器でもあります。太さと豊かさの中に少し掠れた余韻を含む音色が美しい一本です。
なお、同社のサクスフォンは、日本国内ではプリマ楽器と全音楽譜出版によって販売されていますが、1990年代まで、プリマ楽器では2桁、全音では3桁の品番を用いていました。このため、T-50はプリマ楽器の、T-500は全音の品番であり、この二つは同一モデルです。
中古市場でも人気が高い品番です。また、よく吹き込まれた楽器は程良く音の抜けがあるため、中古ならではの魅力として、高く評価される可能性があります。 |
98,700円 |
ヤナギサワ(YANAGISAWA) |
T-800 1980年代に製造されていたYANAGISAWAのテナーサックスのモデルの一つです。このT-800のほか、同時に発売開始したT-880、またその後に発売されたT-900、T990などは、エリモナシリーズと呼ばれるモデルです。
エリモナシリーズは1980年から製造されました。重厚なサウンドを特徴とし、YANAGISAWAのそれまでの楽器と比較して力強さのある響きがあります。現在はすでに生産終了していますが、国内外を問わず銘器として高い評価と人気を得ているモデルです。
T-800は管材にイエローブラスを使い、ラッカー仕上げが施されています。高らかに響く音色が心地よく、中古の場合はさらに吹き込まれて音の抜けがよいものが見つかることが期待できます。このため、中古市場でも人気のモデルの一つです。 |
163,000円 |
ヤナギサワ(YANAGISAWA) |
T-880 1980~1990年頃まで製造されていたモデルになります。すでに生産を終了してますが、今も高い人気を誇るエリモナシリーズのモデルの一つです。T-880は、同時期に発売されたT-800の上位機種に該当します。
YANAGISAWAのテナーサックスは海外でも高い評価を得ていますが、それを確固たるものにしたのがこのエリモナシリーズです。YANAGISAWAならではの技術と品質が、特にアメリカのジャズプレーヤーの支持を獲得しました。透明感のある音色と柔らかな響きは、T-800を上回る豊かさを感じさせます。
また、このモデルはもともと生産数が少ないことに加え、銀メッキや金メッキなど仕上げの違いやマイナーチェンジモデルなど、個性ある楽器が多い点も特徴です。中古市場での人気はもちろん、希少性の高い特注品などは、買取査定にも反映が期待できます。 T-880 |
190,800円 |
ヤナギサワ(YANAGISAWA) |
T-900 YANAGISAWAのT-900は、T-800の後に発表されたエリモナシリーズの楽器です。ブラス製にラッカー仕上げという仕様で、マイナーチェンジしたT-900μというモデルも存在します。いずれも現在は製造されていないモデルです。
過去のモデルと比較しても伸びやかで広がりのある音色と、程良いタッチの操作性が特徴です。吹きやすさもあり、YANAGISAWAの中でも比較的初心者向きにおすすめしやすいモデルでしょう。
現行モデルではT-WO1に相当します。音色の艶やかさや滑らかさは現行モデルが上回りますが、吹き込まれて幅を増したT-900の魅力は、現行モデルと比較しても遜色ありません。中古市場での流通はありますがやはり人気があるため、買取価格も高い水準で安定しています。 |
147,700円 |
ヤナギサワ(YANAGISAWA) |
T-901 1980年から発売されたエリモナシリーズの中で、T-901はブラス製にラッカー仕上げを施したモデルです。T-901よりモデルチェンジしたT-901Ⅱ、そのコストダウンモデルであるT-901 specialなどのバリエーションがあります。生産期間終了モデルのため、入手は中古市場に限られます。
T-901とT-900との違いは、T-900がスタンダードモデルであるのに対し、T-901は上位モデルであり、中級者以上におすすめのモデルとされてきた点です。ブラス製の特長であるハリのある音色と、YANAGISAWAのメカニズムに支えられた演奏感が楽しめる楽器です。
元の生産本数が少ないため、中古市場でも流通数は多くなく、買取査定でも安定しているモデルです。 |
151,400円 |
ヤナギサワ(YANAGISAWA) |
T-902 T-902はエリモナシリーズの中で、ブロンズブラスを管材に用いた機種になります。仕上がりはラッカーが基本であり、現行モデルではT-WO02が相当します。
ブロンズブラス製の特長である、幅のある豊かな響きの音色を楽しめる楽器です。芯のあるクリアで明確ながら、角のない丸みのある音があたたかみを感じさせてくれます。また、やはりゴールドブラスとも呼ばれるその美しい外観は、演奏するときの楽しさをより一層引き立ててくれるでしょう。
販売はすでに終了したモデルであり、国内の工場でのみ生産されていたので、生産数はあまり多くはありません。このため人気は高くても中古市場での流通量は限られていて、買取価格も高い水準となっています。 |
161,000円 |
ヤナギサワ(YANAGISAWA) |
T-990 YANAGISAWAのT-990は、1980年から発売されたエリモナシリーズのモデルです。管体素材はブラス製でラッカー仕上げが施されており、同時期に発表されたT-900の上位機種になります。また、マイナーチェンジしたT-990μというモデルも存在します。いずれも現在は生産を終了しており、入手方法は中古市場のみです。
T-900の上位機種という位置づけのとおり、T-990はより豊かで深みのある響きが特徴です。また、メカニズムも当時の技術が集約されたものとなっていて、メンテナンスさえよければ低音から高音まで滑らかに演奏できます。長い間仕舞い込まれていたとしても、経年によって音が抜けていることもあります。 |
185,900円 |
ヤナギサワ(YANAGISAWA) |
T-991 T-991は、YANAGISAWAのブラス製のモデルでは、現行モデルを除くと最上位機種になります。エリモナシリーズの一つで、1980~1990年代に発売されていました。現在では生産終了していますが、銘器と名高いエリモナにおけるブラス製での最上位種として、今でも高い人気を誇ります。
T-991はネックの部分に上位機種の目印であるアッパースタイルネックが採用されています。また、YANAGISAWAは、上位機種について特注が可能なため、様々なバリエーションがあります。ネックの形状や材質は、ブラス製の特徴である明るくハリのある音色に、さらなる変化を与えます。
お手持ちの楽器を手放す際に中古店で買取を依頼する場合は、ネックの形状や材質にこだわりがあるなら、そのこだわりをしっかり伝えておくことが大切です。 |
260,500円 |
ヤナギサワ(YANAGISAWA) |
T-992 エリモナシリーズの中で、T-992はブロンズブラス製のモデルで最上位機種となります。現行モデルの中ではT-WO02が後継機種になります。また、YANAGISAWAの上位機種に使われている「アッパースタイルネック」が当然ながらT-992にも採用されています。
深みとともにシックで味わいのある音は、他のモデルよりやや重さを感じさせる音色です。以前のモデルで現在は販売されていませんが、エリモナシリーズの銘器として、今でも高い人気を誇ります。
上位機種を求める方の場合、ネックやマウスピースなどは好きなものと組み合わせてカスタマイズしていることも多いでしょう。中古で買取を依頼する場合は、オリジナルの状態にこだわるか、カスタマイズされた状態での楽器の現状の音のバランスを重視するかは店舗によります。この点について、事前に確認しておくことをお勧めします。 |
340,800円 |
ヤナギサワ(YANAGISAWA) |
T-9937 1997年に発表されたT-9937は総管体銀製のシルバーソニックモデルです。管体すべてが銀製でラッカー仕上げのもののほか、特注品として金や銀メッキを施されたものがあります。総管体銀製特有の芯が通った豊かな響きと深みのある音質に加え、素早いレスポンスで操作性にも優れています。
現行モデルのT-WO37に相当します。なお、99シリーズでは他にT-9930というモデルがありますが、こちらはネックと二番管のみが銀製です。また、総管体銀製のモデルの品番には末尾に「7」が付されています。これは最初に総管体銀製のモデルとして登場したのがアルトサックスのA-7であったことに由来するそうです。
当時の最上位機種で生産数が多くなかったこともあり、極めて珍しい楽器です。稀に中古市場に登場することもありますが、すぐに購入されてしまうほど人気があります。 |
540,800円 |
ヤナギサワ(YANAGISAWA) |
T-WO2 2015年に発売された現行モデルです。2014年から発表されたWOシリーズにおけるテナーサックスのモデルの5つあるタイプの中の一つで、ライトモデルの上位機種に該当します。管体にはブロンズブラスを使用したクリアラッカー仕上げのモデルです。 |
165,000円 |
アンティグワ(antigua) |
MARK2 GL |
21,100円 |
アンティグワ(antigua) |
ZZ |
24,250円 |
カドソン |
T-832G |
33,900円 |
カドソン |
T-833L |
37,500円 |
カドソン |
T-900 |
67,200円 |
カドソン |
T-902 |
75,800円 |
キャノンボール |
T5 |
120,000円 |
キャノンボール |
Tscep |
71,900円 |
イオ(io) |
TS-1085 |
52,500円 |
カイルベルト |
MKX |
80,300円 |
カイルベルト |
SX90R |
154,200円 |
ソプラノサックスの買取相場
メーカー |
商品名(型番) |
相場価格 |
セルマー(SELMER) |
Super Action 80
(Jubilee 含む) |
313,300円 |
セルマー(SELMER) |
Super Action 80 SerieⅡ
(Jubilee 含む) |
294,000円 |
セルマー(SELMER) |
Super Action 80 SerieⅢ
(Jubilee 含む) |
300,700円 |
ヤマハ(YAMAHA) |
YSS-475 |
94,000円 |
ヤマハ(YAMAHA) |
YSS-61 |
114,250円 |
ヤマハ(YAMAHA) |
YSS-62 |
270,000円 |
ヤマハ(YAMAHA) |
YSS-675 |
147,500円 |
ヤマハ(YAMAHA) |
YSS-82Z |
276,700円 |
ヤマハ(YAMAHA) |
YSS-875 |
246,900円 |
ヤナギサワ(YANAGISAWA) |
S-901 |
136,500円 |
ヤナギサワ(YANAGISAWA) |
S-902 |
148,900円 |
ヤナギサワ(YANAGISAWA) |
S-9030 |
262,800円 |
ヤナギサワ(YANAGISAWA) |
S-991 |
213,800円 |
ヤナギサワ(YANAGISAWA) |
S-992 |
277,000円 |
ヤナギサワ(YANAGISAWA) |
SN80 |
160,000円 |
アンティグワ(antigua) |
GL |
29,500円 |
イオ(io) |
PS-1045 |
60,900円 |
カイルベルト |
SX90 |
118,800円 |
キャノンボール |
S5 |
76,600円 |
ユニゾン |
SS5003L |
25,000円 |
コーン |
CSS-280R |
50,000円 |
バリトンサックスの買取相場
メーカー |
商品名(型番) |
相場価格 |
セルマー(SELMER) |
Super Action 80 SerieⅡ(Jubilee 含む) |
558,000円 |
セルマー(SELMER) |
Super Action 80 SerieⅢ(Jubilee 含む) |
643,000円 |
ヤマハ(YAMAHA) |
YBS-41 |
170,000円 |
ヤマハ(YAMAHA) |
YBS-61 |
185,300円 |
ヤマハ(YAMAHA) |
YBS-62 |
267,000円 |
ヤナギサワ(YANAGISAWA) |
B-880 |
292,900円 |
ヤナギサワ(YANAGISAWA) |
B-900 |
292,400円 |
ヤナギサワ(YANAGISAWA) |
B-901 |
306,200円 |
ヤナギサワ(YANAGISAWA) |
B-990 |
317,900円 |
ヤナギサワ(YANAGISAWA) |
B-991 |
388,800円 |
ヤナギサワ(YANAGISAWA) |
B-992 |
432,500円 |
ヤナギサワ(YANAGISAWA) |
B-993 |
502,000円 |
アンティグワ(antigua) |
GL |
76,000円 |
キャノンボール |
B5 |
200,100円 |
カドソン |
NA-963AS |
156,250円 |
カドソン |
B-963AS |
156,250円 |
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傷ありの楽器の買取相場はどれくらい?
傷がついてしまった場合は、当然新品に比べて買取相場が変化します。
長く使っていると、新品の時のような状態を保ち続けるのは難しいもの。傷や凹み、サビ、メッキの剥がれなどもあるでしょう。傷ありのサックスの買取相場はどれくらいとなるのでしょうか。
傷ありのサックスの買取相場
擦ったときにつく擦り傷、ぶつけたときにできる凹み(打痕)、その他サビ、塗装が剥がれてしまう表面剥離など、サックスを長く使って入れば何らか傷ができるもの。これらはいずれも、リペアによって直すことはできますが、新品と全く同じ状態に戻すことは難しいです。
サックスの傷の度合いは、お店によってもランクは変わりますが、ほぼ使用していない新品同様の状態(美品)・演奏上支障がない程度の傷や汚れがある状態(良品)・演奏にも影響があるレベルの状態(並品)のように基準が分けられています。そのため、ほぼ演奏に影響がない程度の擦り傷の場合は、良品程度の扱いとなることも多いです。
良品の場合の買取相場は、美品の50~70%程度です。十分使用した状態でこれくらいの価格で売れるなら十分でしょう。サウンドに多少影響が出る程度の傷や凹みなどがあると並品レベルとなり、買取価格の相場は美品の50%程度となります。
傷ありサックス、修理は出すべき?
傷やメッキ剥がれがある場合、修理してから出した方が、買取価格がアップするケースもあります。ただし、修理代の方が高くなってしまう可能性もあり、またリペアを出した場合にサウンドに影響が出るケースもあるため注意が必要です。
管楽器の場合、管が凹んだら裏側から金属を押し出すという方法でリペアをします。リペアマンに依頼すれば意外と簡単に直るのですが、じつはこれによって金属の作りに変化が生じ、サウンドに影響が出てしまいます。そのため、プロプレイヤーの中には、あえて直さず凹んだままにする人もいるようです。凹みのあるサックスは、基本そのままで出した方が良いでしょう。
ジャンク品のサックスの買取相場
ジャンク品は、上記の美品~並品に入らない、「故障」の部類に入る状態です。壊れていて音が出ない、音は出るもののバランスが崩れている、パーツを交換しないと使えない、パーツが欠損している、などです。
ジャンク品の場合は買取後に修理が必要になるため、リペアが可能な楽器買取店に売る必要があり、店舗によっては買取を行っていないケースもあります。当然ながら買取価格も大幅に下がり、美品の10~20%程度の価格にまで落ち込みます。本来なら50,000円程度の査定額がつくサックスが、5,000~10,000円程度になってしまうということです。それでも、元値が100,000円以上するようなサックスであれば、20,000円程度の買取額がつくこともありますので、まずは一度査定を依頼してみると良いでしょう。
なお、サックスの修理費用は以下のようになります。ジャンク品の場合は、以下を参考にして修理に出して買取に出してみるのもアリです。
部品交換(タンポ・バネ・ネックコルクなど):約3,000~4,000円
バランス調整:約15,000~20,000円
キイの調整:約3,000円~
サックスのジャンク品はなぜ売れる?
音が出なかったりパーツが欠損していたりといったジャンク品のサックスが買取してもらえるのには、以下のような理由があります。
練習用として安く販売
サックスは、通常だとどうしても金額が高く、とりあえず始めてみたいといった初心者がにはなかなか手が出しにくいものです。ボロボロでもいいから安いサックスが欲しい人にとって、ジャンク品のサックスはピッタリ。リペアマンのいる楽器店であれば、音の不具合やパーツの欠損も、最低限演奏ができる程度に修理でき、リーズナブルな価格で提供ができます。
パーツ利用としてリサイクル
ジャンク品の中には、修理の費用も手間もかなり掛かりそうな程ひどい状態のものもあるでしょう。そんなほぼ使えないようなサックスでも、お店によっては買取してくれます。これは、パーツとして買い取っているケースも多いです。
どんなにボロボロのサックスでも、全パーツが壊れていることは少なく、部分的にはまだ使えるところもあります。そのパーツを、楽器屋にある他の楽器の修理用として使用したり、あるいはパーツのみの販売する目的で買取します。
サックスは他の楽器と比べてもかなりパーツの種類が多く、キイやレバー、タンポ、リガチャー、マウスピース、ネックスクリューなど、全部合わせるとなんと約600にも上ると言われています。どのパーツが欠けても新品と同じ音を出すことはできません。そのため、ジャンク品からパーツを取る目的で買取する業者も多いのです。

ヴィンテージサックスの買取相場
ヴィンテージのサックスとは、販売されていた当初は通常の値段だったものの、時を経てその価値がどんどん高くなり、当時とは異なる高額な価格で取引されるようになったサックスです。
ヴィンテージの場合、販売された年や、希少性によって買取相場は大きく異なります。50年以上前のもの、中には100年近く前のものも。こういった古いサックスが発見されれば、高額の買取価格になる可能性も十分あります。
ヴィンテージは、ただ単に希少性が高いから買取額も高くなるわけではありません。
長い年月を経て、現在製造されているサックスでは再現できないような独特なサウンドを響かせるものも少なくなく、プレイヤーたちはその微妙なサウンドの違いに惹かれるのです。
また、昔に作られたサックスは、当時の職人たちが一つひとつ手で作っていることも多く、これも今とは違った味わい深さを出す理由の一つとなっています。
高額買取で取引されているヴィンテージサックスの相場
ヴィンテージサックスの中でも、買取相場が高いものには以下のようなモデルがあります。
SELMER Mark-VI(1954年~)の買取相場
ヴィンテージサックスといって多くのサックスプレイヤーから人気を誇っているのが、SELMERのMark-VIモデルです。
オークションでは、なんと2,000,000円以上という破格の金額で取引されているものも。安いものでも相場は300,000円以上となり、1,000,000円前後で取引されるケースも珍しくありません。
SELMER
SELMERといえば、フランスのパリにて設立された楽器メーカー。その創設者であるヘンリ・セルマー氏の弟、アレクサンダー・セルマー氏がアメリカのニューヨークで輸入販売を開始し、アメリカにて組み立てや調整、塗装などを行いました。ここで製造されたサックスはAmerican Selmer(アメセル)と呼びます。フランスで製造されたサックスは焼き付け塗装によるラッカー仕上げであるのに対し、アメセルの場合は薄いラッカー塗料を吹き付けて自然乾燥をさせています。
Mark-VIは、1954年に登場したアメセルのモデルで、当時はアメリカのジャズ市場を独占していました。しかし、1970年代になるとYAMAHAやYanagisawaに押され、1980年代にアメリカ工場は廃止されてしまいます。
現在はアメセル自体が解散してしまい、サックスも製造されないため、SELMER Mark-VIは希少価値の高いモデルとして高い人気を誇っています。
C.G.CONN 26M(1930年代)の買取相場
C.G.CONN 26Mは、1930年代に製造されたアルトサックスで、300,000円前後の買取相場となります。
C.G.CONN
C.G.CONNは、Mark-VIが市場に出るまでジャズ市場を独占していた、アメリカの楽器製造会社です。1800年代創業の老舗メーカーのため、多くのヴィンテージファンから愛されています。1930年代、アルトサックスの6Mやテナーサックスの10Mがスタンダードモデルとして主流となっており、ジャズシーンで多くのプレイヤーたちが愛用していました。
6Mや10Mと同時期に製造されたアルトサックスの26Mは、すべてのキーの高さを微調整できるという高い性能を持ち合わせており、CONNの最高峰モデルともいわれています。29万番台、30万番台のものは、350,000万円前後の高額な買取価格で取引がされています。
中古のサックスの買取相場
サックスを買取に出す場合は、友人から譲り受けたなどといった事情がある以外、ほとんどの方が中古で買取を依頼することになるでしょう。中古のサックスの場合、買取の相場は新品購入価格の30%〜60%程度になると言われています。
30~60%と幅があるのは先述したとおり、サックスの状態による差が大きいです。多少の傷がついていても、大きくサウンドに影響がなければ50~60%程度の高い買取金額がつきますし、傷や凹みなどが多くみられるような場合は、30%程度の買取価格がつきやすいです。また、ジャンク品の場合は値段がつかないケースや、数千円程度の買取価格になってしまうこともあります。